アルツハイマー病(AD)の危険因子となる疾患について(糖尿病)

 糖尿病はADの発症を速める危険因子となる疾患であることは、ADに関心を持っている方はご存じのことと思いますが、なぜ糖尿病が危険因子なのか?今回はその根拠を述べてみます。

糖尿病とは尿中にグルコースが排泄される現象を指して命名されている。通常は尿中にグルコースは排泄されない。糖尿病になると血糖が高くなるのは、膵臓の組織の中にあるランゲルハンス島で合成されるインシュリンの量の減少により、血液中のグルコースが高くなるからである。脳の神経組織では、特に神経細胞がグルコースを栄養として利用することにある。

単純に云えば、脳の神経組織、特に神経細胞が生きるためには、グルコースと云う糖質のみを必要としていて、膵臓からのインシュリンの分泌が減ると、脳の神経細胞が生きて行く為に必要なグルコースが減少するわけである。

神経細胞は、この糖のみを栄養とし、神経細胞の中にあるミトコンドリアを利用し、生物学的エネルギーと細胞内の代謝を活性化する。故に、糖尿病がADの発症を進行させる危険因子となる根拠の一つであると云える。

今回は短い表現になってしまいましたが、ADになる過程において危険因子となる様々な疾患があり、次回は動脈硬化について述べる予定です。

2013416
今川 正樹

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