アルツハイマー病(AD)の危険因子となる疾患について(糖尿病)

 糖尿病はADの発症を速める危険因子となる疾患であることは、ADに関心を持っている方はご存じのことと思いますが、なぜ糖尿病が危険因子なのか?今回はその根拠を述べてみます。

糖尿病とは尿中にグルコースが排泄される現象を指して命名されている。通常は尿中にグルコースは排泄されない。糖尿病になると血糖が高くなるのは、膵臓の組織の中にあるランゲルハンス島で合成されるインシュリンの量の減少により、血液中のグルコースが高くなるからである。脳の神経組織では、特に神経細胞がグルコースを栄養として利用することにある。

単純に云えば、脳の神経組織、特に神経細胞が生きるためには、グルコースと云う糖質のみを必要としていて、膵臓からのインシュリンの分泌が減ると、脳の神経細胞が生きて行く為に必要なグルコースが減少するわけである。

神経細胞は、この糖のみを栄養とし、神経細胞の中にあるミトコンドリアを利用し、生物学的エネルギーと細胞内の代謝を活性化する。故に、糖尿病がADの発症を進行させる危険因子となる根拠の一つであると云える。

今回は短い表現になってしまいましたが、ADになる過程において危険因子となる様々な疾患があり、次回は動脈硬化について述べる予定です。

2013416
今川 正樹

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アルツハイマー病(AD)の危険因子となる疾患について(糖尿病) への3件のフィードバック

  1. 海老 恒夫 のコメント:

    糖尿病と認知症の関係がよく理解できました。

    • imagawa のコメント:

      コメントありがとうございます。
      疫学的視点からも、対照群に比べて、糖尿病の方がアルツハイマー病になる頻度が高いことが報告されています。
      今後も様々な観点からアルツハイマー病に関する情報を発信して参ります。

  2. 海老 恒夫 のコメント:

    いつもお世話になりありがとうございます。
    心機能とか腎機能には異常なしとの精密検査で診断された場合、糖尿病が原因で、脚がむくむ可能性はあるでしょうか?

    現在は投薬カレンダーで服薬の管理を行っており、服薬について本人は「飲んでるよ」と言っていますが、アマリールを含めて他の薬と一緒に食後に飲んでいるようです。
    毎食前のアマリールの服用を確実にするために、服薬の介助を毎食前後に行って頂くように介護サービスを申し込みました。食前・食後の服薬は、介助がないとなかなか難しいと思いました。

    また、脚のむくみ解消対策として、弾性ハイソックス(医療用)を考えています。
    「本品は医療機器です。必ず医師の指示・指導のもとにご使用ください。」と記載されていますので、次回診察時にご意見をお願い致します。

    弾性ハイソックスの商品を説明している会社
    商品名=アンシルク・プロJ ハイソックス

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