認知症予防と脳トレ「MCIカラーリング」

MCIカラーリングとはMCI(軽度認知障害)カラーリング(塗り絵)で、文字通り軽度認知障害の方をターゲットにアルツハイマー病への進行予防を目的としています。

MCIカラーリングでは、通常の塗り絵と違い、日常目にする、利用するものを写真に撮り、それを加工し塗り絵にし、見本である写真を見ながらカラーリング(塗り絵)することで、以下の効能・効果を考えております。

  1. アルツハイマー病で早期に障害されやすい空間認知能力を鍛える
  2. 日常よく目にする物を題材にすることで、物品呼称をしやすくし、ADLの低下を防ぐ
  3. 医師が毎回お題をお渡しし、自宅でトレーニングいただくことで、昨年11月20日にブログでお話しした「キョウヨウ」にしていく
  4. 細かな色・陰影の変化まで見本を忠実に再現することを促すことにより通常の塗り絵より注意力・集中力を養ってもらう
  5. MCIカラーリングを通じて、医師・患者様・ご家族様の共通の話題となり、コミュニケーションツールとなる
  6. 自宅での脳トレの一番の問題点である、「いいことでも続かない」を防ぎ、医師、ご家族様が患者様を励ましサポートするので継続しやすい
  7. 季節の催し物などを取り入れているので見当識障害の予防に期待できる
  8. 平成30年11月2日のブログにある、ぬり絵は視覚野にある後頭葉や色や形の記憶が保存される側頭葉、作業プランを立てる時に前頭葉にある前頭前野、手の動きをコントロールする運動野など広範囲の脳を使うことにより、脳血流の活性化を促す

以上のような効能・効果が期待できると愚考しております。

種類としましても、果物、日用品、文具、風景、動物、植物、季節の催しなど各種ご用意しており、現在のところかなりの好評を頂いております。MCIカラーリングについてご説明し、お渡しすると「宿題でたな。頑張らないと。」と患者様、ご家族様が笑顔でお話ししている場面を多く見かけ、宿題があると思うことへのマイナスイメージは全くなく、逆に家でやることができてて安心しているように見受けられます。やはり「キョウヨウとキョウイク」の重要性と現状での不足を痛感する次第であります。脳のアンチエイジングには毎日続けることが最も大切だといわれています。

今後、このMCIカラーリングをはじめ、ご家庭で気軽に毎日継続できる脳アンチエイジングに係る治療法「NOエイジング」を開発、ご提供できたらなと考えております。ご興味を持たれた方は是非当クリニックにご連絡ください。

 

文献1)一宮 洋介:認知症の臨床<最新治療戦略と症例>

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 パーマリンク

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