ベルソムラとこれまでの睡眠薬との違い

今回は、改めて、ベルソムラの特徴を、まとめていきたいと思います。

<メリット>

• 自然な眠気を強くする

• ふらつき転倒のリスクが少ない

• 中途覚醒や早朝覚醒、熟眠障害に有効

• 入眠障害にも効果が期待できる

• 依存性が極めて少ない(やめたいときに辞められる)

• せん妄を起こしにくい

<デメリット>

• 入眠障害には効果が不十分なことがある

• 眠気が残ることがある

• ジェネリックが発売されていない(薬価が高い)

特に以前からよく使われている、ベンゾジアゼピン系/非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は高齢者に使用していますと、ふらつき→転倒→骨折→長期入院→認知症悪化 というパターンが多かったので、その悪循環のパターンがなくなるのが一番のメリットだと思います。

ただ、最初の数日間は、寝つきがそこまでよくならないので、その期間は辛抱が必要です。その辛抱があれば、その後は、「朝がすっきり目覚められる。」と感じる患者様が多いです。

今、睡眠で悩んでいるけど、副作用が強いとか、依存があるという昔からのイメージで薬の治療を諦めていた方がいらっしゃれば是非ご相談ください。

最後に、このベルソムラは、2年ほど前に「ガッテン!」というNHKの番組で取り上げられ反響を呼んだので、その事にも少し触れたいと思います。以下は、ベルソムラの販売元である、MSDのホームページからの抜粋です。

【2017年2月22日放送NHK「ガッテン!」に関して】

2017年2月22日放送のNHK「ガッテン!」にて「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」という特集がありました。

その中で、弊社の不眠症治療薬であるオレキシン受容体拮抗薬を服用し、熟睡することで糖尿病が改善するという内容の放映がありました。

今回の番組はNHKが独自で企画・取材したものであり、MSDからNHKへ情報提供などは行っておりません。

ベルソムラは不眠症治療薬であり、糖尿病治療薬としての適応はございません。

今回も御一読頂き誠にありがとうございます。

参考

 現代臨床精神医学 金原出版株式会社 大熊輝雄    

e-ヘルスネット 厚生労働省

MSD connect 日経メディカル 2014/10/14の記事

榎本みのり 認知症の睡眠障害. 老年医学 45:739-743, 2007.

三島和夫 高齢者・認知症患者の睡眠障害と治療上の留意点. 精神医学 49:501-510, 2007.

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター(精神保健研究所・精神生理部)

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