WHOの認知症予防ガイドライン、ビタミン療法の位置づけとは?

今回も前回に引き続き、WHOが初めて公開した認知症予防ガイドラインについてお話ししたいとおもいます。

ビタミンBE、多価不飽和脂肪酸、マルチビタミンのサプリメントは、認知症予防の観点からは推奨されない
(推奨グレード:強)
過度のアルコール摂取を習慣としている人には、認知症予防の観点から、飲酒量を減らすか断酒が勧められる
(推奨グレード:条件付き)
社会的な交流と支援は人生を通じて健康や幸福に強く関連している。生活において社会的な関わりは必要だ

 認知症のよる社会的・経済的な損失は大きく、治療ケアの不足は世界中で課題になっている。一方で、認知症の危険因子を減らすために取り組めることは多い。WHOは各国に認知症対策の政策を立ち上げることを求めている。

以上のように、ガイドラインではビタミン療法は推奨されていませんでした。ただ、捕足したいのは、まず、ガイドラインでは高いお金をかけて予防することはないという内容であったことです。当院は保険診療内で、ビタミン療法をしております。また、WHOの検討になかった、ビタミンBと鉄剤を当クリニックでの研究結果に沿って組み合わせています。

また、定期的に血液検査をすることにより、比較的安価で安全に施行できますので、ご安心ください。

頭部MRIや脳血流SPECTなどの画像検査や、血液検査、心理検査と組み合わせてビタミン、鉄剤の補充療法をさせていただきますので、ただ、予防的にサプリメントを飲むのとは効果が違う可能性が高いことをここでお伝えしたいと思います。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2019年5月30日 生活習慣改善協会 

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

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