精神科

児童精神科

児童精神医学について

子どもの心の健康に関する取り組みは、子どもに焦点をあてた医学・医療のみで取り組むべきものではなく、子どもを取り巻く家族、仲間、学校、社会など、さまざまな次元で評価し、関わっていくことが求められます。

乳幼児から思春期までの子どもを対象とした精神医学である児童精神医学には、成人の精神科臨床と異なる点がいくつか存在します。子ども特有の疾患があることもそうですが、発達段階に応じた評価を実施する必要があること、非言語的コミュニケーションが重要であること、また様々な症状を養育者等との関係性の文脈で評価をする必要があること、などがその特徴としてあげられます。また、子どもは可塑性が高いため、その健康的な側面に働きかけていくという「成長を支える」視点を持つことが重要となります。

子どもと大人には連続性があり、精神疾患の多くは児童青年期に始まっています。最近注目されることの多い発達障害に限らず、不安障害、気分障害、統合失調症、パーソナリティ障害の診断、治療においても児童精神医学の理解は重要です。

当院では、医師、看護師、公認心理師が連携し、それぞれお一人お一人の個性や考え方、趣味や嗜好も出来るだけ理解した上で、しっかりと検査の結果を踏まえた上で、児童という年齢から出来るだけお薬が多くならないこと、出来れば薬を飲まなくて良いということを理念に診察をすすめていきます。 様々な検査が全てお薬を減らし、最終的に通院しなくてよい環境作りのためとご理解頂き、ご協力頂けたら幸甚です。

児童精神科医の役割
  • 子どもの心の状態を評価し、診断を行う
  • 子どもの年齢や発達段階に合わせた治療計画を立てる
  • 薬物療法や心理療法などの治療を行う
  • 家族や学校と連携し、子どもの成長をサポートする

精神科

  1. 児童精神科

    児童精神科

    乳幼児から思春期までの子どもを対象とした精神医学である児童精神医学には、成人の精神科臨床と異なる点がいくつか存在します。

  2. アルツハイマー病型認知症

    アルツハイマー病型認知症

    日本人で一番多い認知症です。脳が徐々に萎縮し直前の事が思い出せない等から始まります。来年度新薬の発売が期待されています。

  3. 脳血管性認知症

    脳血管性認知症

    日本人で二番目に多く、高血圧、糖尿病、脂質異常等の生活習慣の乱れ等が原因とされ、脳の血管の異常から起こる認知症です。

  4. レビー小体型認知症

    レビー小体型認知症

    日本人で三番目に多い認知症で、一般的な物忘れに加えて、特徴的な症状は、①幻視、②注意・認知機能の変動、③パーキンソニズムです。

  5. 前頭側頭型認知症

    前頭側頭型認知症

    アルツハイマー病と同じ神経変性疾患ですが、脳の前頭葉や側頭葉に限局した萎縮がみられます。認知機能の障害よりも行動面の問題が目立ち、家族による介護が困難となります。

  6. うつ病

    うつ病

    ①憂うつな気分②気力がない③考えがまとまらない等の症状が2週間以上ほぼ毎日続く病気です。不眠、頭が重たい等の症状もでます。

  7. 適応障害

    適応障害

    日常生活の中で起こった出来事や環境に対してうまく対処できず、心身の症状で社会生活に支障をきたす状態(不登校、会社に行けないなど)、ストレスの原因が明確である事が重要です。

  8. 発達障害

    発達障害

    注意欠如・多動症(ADHD)、広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)、コミュニケーション 障害(吃音)、学習障害、チック症、などが含まれます。不登校の原因で最も多いと考えられています。

  9. 統合失調症

    統合失調症

    統合失調症の症状は、①陽性症状(幻覚・妄想、自我障害)、② 陰性症状(欠陥症状)、③ 認知障害の 3 種類になります。いずれか 1、2 種類の症状だけの人もいます。

  10. 不安

    不安

    不安が強く起こる疾患は多種ありますが、ここでは頻度の多い、①全般性不安障害②社会不安障害をご説明します。パニック障害(広場恐怖)は心療内科のページで詳しく説明いたします。

  11. 不眠症・睡眠障害

    不眠症・睡眠障害

    睡眠障害は、不眠症状のあるもの、睡眠中に呼吸の障害がみられるもの、過眠症状のあるもの、睡眠覚醒リズムの障害があるもの、睡眠中に異常行動を起こすもの、などに区分けされています。

  12. アルコール依存症

    アルコール依存症

    依存症は、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をコントロールできない状態です。