美と健康は「腸活」から! 腸に良い食生活や生活習慣とは?

最近注目されている腸活。腸活モデルなども御活躍されています。今回は改めて腸活についてお話しさせていただきます。新型コロナウィルスの流行がみられる中、免疫力UPにも腸活は重要ですから是非参考にしていただければと存じます。

2月12日(水)日本テレビほかで放送の「バゲット」では、「腸活」術を特集。

便秘外来でのべ20万人以上を診察してきた小林メディカルクリニック東京の小林暁子院長に、どのような食生活・運動・睡眠が腸にとって良いか、クイズ形式で解説いただいた。

正しい腸活により「老廃物を排泄することでお肌が綺麗になりますし、(腸には)免疫力に関わる細胞が集まっていますので、免疫力も高まるという効果があります」と、まず小林先生はそのメリットを解説。

1
食事はいつとる?
A.
決まった時間にとる B.お腹が空いたら食べる

正解は、Bの「お腹が空いたら食べる」。

まず「朝食は、体内時計の調整になるので毎日決まった時間に食べるように」と小林先生。一方「昼食や夕食は、いつも食べている時間だからといっておなかがすく前に食べてしまうと、胃腸内にまだ消化されていない食べ物が残っている状態なので、腸に負担がかかりオーバーワークになってしまいます。また、おなかがすいているのに時間が来るまで食べるのを我慢してしまうと、そのあと食べ過ぎにつながってしまうこともあります」とのこと。また、腸のためには夕食のタイミングも重要で、「寝る前に食事をとると、消化・吸収が悪くなってしまいますし、睡眠の質も悪くなってしまう可能性があります。夕食はなるべく寝る3〜4時間前には終わるようにしてください」と小林先生。

今腸活が注目されて当院でも腸内フローラの状況を確かめる検査がすごく人気となっております。

ご興味ある方はご連絡ください。次回も腸活についてご説明いたします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年2月12日 バゲット

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

初期のアルツハイマー病の9割を改善させた先生が教える 日本人版の治療法を改めてご紹介(3)

今回も認知症予防についての最新のエビデンスをお伝えしたいと思います。何度もこのブログでもお伝えしている、デール・ブレデセン先生の最新研究からお話しします。特に日本人の生活習慣を鑑みて、考察してくださっています。特に今回は、9つの軸となる治療法をお伝えします。世界一受けたい授業2019年11月30日放送からお伝えします。


先生のオススメはウォーキングに脳トレをプラスした運動で、『脳トレ逆読みウォーキング法』です!ウォーキングをしながら、言われた言葉を逆さまに言ってください。例えば「ぶた」→「たぶ」「スイカ」→「カイス」「ミカン」→「ンカミ」などです。

◆先生の治療法には9つの軸があります!これらを行なって脳と体を両方、整えることが重要!

新型コロナウィルスの流行に伴い、かなりストレスがかかる日々になっています。できるだけ他の部分は取り組んでいきたいですね。特に最近テレビでも大きく取り上げられている⑧腸内環境を整えるに当院では注目していて、腸内フローラの状況を確かめる検査がすごく人気となっております。

ご興味ある方はご連絡ください。次回は今人気の腸活についてご説明いたします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

初期のアルツハイマー病の9割を改善させた先生が教える 日本人版の治療法を改めてご紹介(2)

今回も認知症予防についての最新のエビデンスをお伝えしたいと思います。何度もこのブログでもお伝えしている、デール・ブレデセン先生の最新研究からお話しします。特に日本人の生活習慣を鑑みて、考察してくださっています。特に今回は、日常生活にとても大事な食にまつわる改善法です。世界一受けたい授業、2019年11月30日放送からお伝えします。

◆食事によるアルツハイマー病改善法!先生オススメの脳に良い食材は…大根、葉物野菜、さつまいも!


さつまいもは、腸内環境を整える食物繊維が豊富なだけでなく、脳に必要なブドウ糖の代謝にかかせないビタミンB1が豊富です。血糖値の上がり方も緩やかなので、オススメの野菜です!
その他にも、日本食にも多いみそ、醤油、納豆などの『発酵食品』や、脳の神経細胞を活性化するDHAが多く含まれる『青魚』、間食には血糖値が上がりづらい『ナッツや豆類』、脳の認知機能を高めるポリフェノールが多く含まれる『赤ワイン』がオススメです。

当院でも早くから注目していたビタミンB1の重要性が特に見直されています。

新型コロナウィルスに対しても、基礎疾患の有無が重症度に大きくかかわるとわかってきています。こういう状況下では、特に血糖値が上がりづらいさつまいも、豆類は普段から多くとる方がよいと思います。すぐに取り組めますので是非実践してみてください。次回も引き続き、アルツハイマー病改善法をお伝えします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

初期のアルツハイマー病の9割を改善させた先生が教える 日本人版の治療法を改めてご紹介

今回は認知症予防についての最新のエビデンスをお伝えしたいと思います。何度もこのブログでもお伝えしている、デール・ブレデセン先生の最新研究からお話しします。世界一受けたい授業、2019年11月30日放送からお伝えします。

日本人のための治療法をご紹介致します。

◆朝一番に「緑茶でうがい」が、アルツハイマー病の予防や改善に効果的!

緑茶には、アミロイドベータの蓄積を予防してくれるカテキンが豊富に含まれています。
朝いちばんに緑茶でうがいをすることで、睡眠中に増えた口の中の細菌を出し、脳への細菌の侵入を 抑えることができます。
その他の日本人向けのアルツハイマー治療法として、『朝起きる時間を一定にする』、『起床後はすぐにカーテンを開ける』、『日記を書く』、『歯磨きを両手で行う』などがあります。

新型コロナウィルスに対しても、口腔内の清潔を保つことが、重症化を防ぐとして注目されています。緑茶を一杯飲んで、歯磨きを両手で行うなどはすぐに取り組めますので是非実践してみてください。次回も引き続き、アルツハイマー病改善法をお伝えします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

夏の夜の睡眠の質をあげる方法は?

前回に引きつづき、夏の夜の睡眠の質を上げる方法、

今回は実践編です。熱帯夜で夜中に何度も目が覚める方は是非試してみてください。

ゆうたろうくんが実践!スタンフォード式 夏の睡眠の質を上げる方法!

隠れ睡眠負債に5つのチェックがついたゆうたろうくんが、スタンフォード式を実践!
2~3時間おきに起きてしまい、通しで眠れないことが悩みだったゆうたろうくんに、3日間スタンフォード式を試したところ、睡眠の途中の覚醒回数11回から、なんと1回に減少!その驚きの方法とは!?

『就寝90分前に入浴をする』

…質の良い睡眠は寝る時に体温を下げることが大切!
 お風呂に入ると一時的に体温は上がりますが、
 そのあと、お風呂に入らない時よりも体温が下がるので、
 このタイミングで入眠すると質の良い睡眠になります。ここまでの時間が、およそ90分です。

『寝る30分前からエアコンで室温を下げておく』

…「エアコンをつけて寝ると体に悪い」と思っている人もいるかもしれませんが、
 風が直接体に当たらないようにし、1〜2時間後に切れるようにタイマーセットすれば、
 問題ありません。ポイントは、寝る30分前から室温を下げておくこと!
 温度の目安は24℃〜28℃ぐらいで、少し涼しいと感じる程度。
  
※寝る直前にエアコンをつけると、室温が下がるまでの間に汗をかいてしまい、
 汗が蒸発しないと体温が下がらないので、寝つきが悪くなってしまいます。
 

『寝る30分前に枕を冷やす』

…頭も体の中の温度と同じように、就寝時には温度が下がります。
 夏の寝苦しい夜は、それを助ける役割のために、枕を冷やします。
 方法は簡単!冷却枕や保冷剤を薄手のタオルで巻いて、枕の上に置いておくだけ。
 30分ほどでひんやり枕ができあがります。ポイントは枕の上半分の方によせて置くこと。

※耳から下の部分を冷やしてしまうと、 逆に目が冴えてしまいます。
 耳から上の部分だけ冷やすようにしましょう。

『筋弛緩ストレッチ』

…ここまでやっても「いつも寝つきが悪い」「夜中に目が覚めてしまう」という方の最終手段!
 寝つきに平均60分以上かかっていた不眠症患者が、この運動を取り入れたところ、
 半分以下の時間で寝付けるようになったとの報告もあります。

筋弛緩ストレッチ
 イスに座ったまま、まず、両肩をグッと上げ、耳まで近づけて力を入れます。
 そのまま10秒キープ。そして一気に力を抜き、15秒休みます。
 これを3回繰り返すと効果的です。
 肩の緊張をほぐすことで、上半身の血流も良くなり 良い睡眠につながります。

筋弛緩ストレッチ
 脚を伸ばし、つま先を上に曲げて脚の上側の筋肉に力を入れます。 
 そのまま10秒キープ。そして一気に力を抜き、15秒休みます。
 これを3回繰り返すと効果的です。
 足には大きな筋肉があるので、全身の血流を良くする効果が期待できます。

 ※無理せず自分のペースで行って下さい。

筋弛緩ストレッチ
 顔全体を中心に集めるように、奥歯をかみしめながらギュッと力を入れて
 そのまま10秒キープ。そして一気に力を抜き、15秒休みます。
 これを3回繰り返すと効果的です。
 現代人は目の周りの筋肉が凝り固まりがちです。顔もリラックスさせると
 より睡眠の質が高まります。

また、別の方法としては、たき火の映像を見るという方法も紹介されていました。、
これは科学的にも検証されており、炎の揺らぎには「1/fゆらぎ」というゆるい揺れがあります。
その揺らぎがリラックス効果を出しています。

これらの方法は、私もここ2週間ほど実践していて、3割程度睡眠の質が良くなっていると実感しています。どの方法もとても気軽なので是非試してみてください。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

最新の研究で分かった、知っておきたい睡眠の基礎知識

今回は、前回に引き続いて、睡眠の質を上げるためのコツをお伝えしたいと思います。実際にどうすれば、睡眠の質が上がるのか、それをお伝えする前に、睡眠についての最新知見をお伝えしたいと思います。

その前に先生の研究でわかった、黄金の90分を復習!

そもそも睡眠には、深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠があります。
浅い眠りのレム睡眠はまぶたを閉じていても、実は目が動いていて脳も起きている状態。
一方、脳がしっかり休めているのがノンレム睡眠。
最初のノンレム睡眠の谷をいかに深くするかが、質の良い睡眠のためには重要です。
この眠り始めの時間を黄金の90分と呼びます。

私が学生の時は、この上の波線、睡眠直後も、6時間後も同じ、だと習いました。しかし、最近の研究では、睡眠直後の90分が特に大事だと考えられています。つまり、睡眠直前の生活習慣を変えれば、睡眠の質がかなり上がることがわかってきました。次回は、睡眠の質を上げるための実践編をお伝えします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業 

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

寝苦しい夏の夜、少しでもいい睡眠をとるコツ

猛烈な暑さが続いています。昼間は外出時常にマスクをしていて、熱中症のリスクも高く非常に危険な夏になっています。

夜も熱帯夜が続き非常に寝苦しく、睡眠の質も悪くなってしまいます。しかし、日々の睡眠の質は、認知機能にも、免疫力を高めるためにも非常に重要です。今回は、世界一受けたい授業から、夏の睡眠の質を上げる方法をお伝えします。

スタンフォード式 夏の睡眠の質を上げる方法

2020.07.25 公開

ベストセラー「スタンフォード式最高の睡眠」の著者
スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所所長

夏は睡眠の質がもっとも落ちやすい時期!

生活環境が変わった今年、日本人の睡眠の質が確実に低下しています。
さらに睡眠障害に陥る人の割合は、気温が25度を超えると一気に増えます!
同じ時間でも睡眠の質が悪いとダメ!免疫力が低下し、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。

ここでクイズです。

夏の夜、寝る前に飲むと睡眠によい飲み物は何でしょう?

  • ホットミルク
  • 麦茶
  • ビール

寝る前に体の内側の体温を下げることで、眠りに入りやすくなる!

夏、質の良い睡眠をとるためには、寝る前に体の内側の体温を下げると、眠りに入りやすくなります。
カフェインの入っていない冷たい麦茶が、体の内部を冷やすのに最適です。
ホットミルクなどの温かい飲み物は、覚醒させる作用があるのでオススメできません。
アルコールなどは寝つきを良くする効果はありますが、眠りを浅くしてしまうのでNG。

あなたは大丈夫?隠れ睡眠負債の7個のチェック項目!

西野先生が考えた「隠れ睡眠負債」の7個のチェック項目です。
2個以上チェックがある方は睡眠負債を抱えている可能性が高い、4個以上の方は確実に負債がある、6個・7個あると睡眠負債の借金で破産寸前状態です。
皆さんはいくつあるでしょう?

・チェック1:寝る直前までスマホやパソコンを見ている
・チェック2:5分以内にすぐ眠れる 
・チェック3:朝、目覚めるのがつらく、スッキリ感がない
・チェック4:最近、仕事や家事がはかどらない
・チェック5:気づくと、ソファーでうたた寝をしてしまっている
・チェック6:休日の睡眠時間が平日より90分以上長い
・チェック7:休日明けから疲れている

※「5分以内に眠れる」は一見良さそうに思えますが、10分くらいかけてまどろみながら眠りに入っていくのが正常。布団に入ってすぐ寝てしまうのは気絶に近い状態で、あまり良くない可能性があります。

※「休日の睡眠時間が平日より90分以上長い」も人間は寝だめができないので、休日に寝すぎると体内リズムが乱れ、時差ボケのようなことが起こり、パフォーマンスが上がらない可能性があります。

次回には、睡眠について最新研究から分かった知見についてお伝えします。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年7月20日 世界一受けたい授業 

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

カテゴリー: その他 | コメントする

今だからこそ読んでほしい、認知症専門医がおススメする名著⑥ 『アルツハイマー病 真実と終焉』

不動産の所有者が認知症になってしまったら?|さいたま市浦和エリア ...

今回も、認知症専門医がおススメする、デール・ブレデセン氏の著書、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)。その中から一部を抜粋してご紹介いたします。

何度か当ブログでもエッセンスをお伝えしていましたが、この機会に、一度拝読頂ければ幸甚です。少しでも見やすく、理解しやすいように時折箸休め的な挿絵を入れております。原著にはない挿絵なのでご注意ください。

アルツハイマー病は「脳の防御反応」!?

また、アルツハイマー病の主要な定説に、異論を唱える発見もある。この深刻な病が、正常で健康な脳のプロセスがおかしくなった結果であることを示すのは、脳はなんらかの損傷、感染、その他の攻撃(色々な種類を説明しよう)を受け、身を守るよう反応する、という発見によって明らかになった。

この防御メカニズムには、アルツハイマー病関連のアミロイド産生も含まれる。そう、読み違えたわけではない。何十年も悪く言われ続け、誰もが除去しようとしてきた、まさにそのアミロイド自体が、脳の防御反応の一部だったのだ。それ故に、アミロイドを除去しようとしても、アルツハイマー病患者にはあまり有用でなかったのも不思議ではない。

したがって、現在の定説とは逆で、アルツハイマー病であるといわれるものは、実際のところ防御反応であり、防御の対象を具体的に言うと、3つの異なるプロセスー炎症、栄養素とシナプスを支えるその他分子の欠乏、毒物への曝露―である。

ソース画像を表示
ソース画像を表示
ソース画像を表示
ソース画像を表示

毒物の代表例として、水銀が挙げられている。

これについては、本書の第6章でより詳細に述べるが、今のところは、このシンプルなメッセージを強調させていただきたい。アルツハイマー病に、3つの異なるサブタイプが存在する(そしてしばしば、これらサブタイプが組み合わさっている)という認識は、アルツハイマー病の評価法、予防法そして治療法に深遠な意味を持つのだと。

この発見はまた、認知機能の喪失や、軽度認知機能障害、主観的認知機能障害の捉えがたい状態を、本格的なアルツハイマー病に進行する前に、もっとうまく治療できることも意味する。

本書の第7章では、認知機能低下の理由や、そのリスクとなるものを特定する検査を学ぶ(自分でアルツハイマー病になるようなことをすでに行っているかもしれない)。

検査は必要だ。というのも、認知機能を低下させる要因は往々にして多岐にわたり、他の人の要因とは異なる可能性が非常に高いからだ。だからこそ、これらの検査で各人に個別化したリスクプロファイルが手に入り、治療を最適化するにはどの要因に対処すればよいかがわかる。

それぞれの検査の背景にある論理的根拠も教えよう。つまり、その検査で評価した生理的パラメータ[身体の生理状況により変化する数値]が脳機能とアルツハイマー病にどうかかわるのか? ということだ。本書の第7章ではこの〝認知機能検査〞に含まれる検査をまとめ、背景にある基本理念を解説する。

本書の第8章と第9章は、検査結果に応じて行うべきことの解説になる。認知機能の低下を回復し、将来のリスクを下げるために対処しなければならない基本事項―炎症/感染、インスリン抵抗性、ホルモンと必要栄養素の枯渇、毒物曝露、喪失した、あるいは機能不全になった脳の結合(シナプス)の交換と保護―を考察する。これは「万人に効く」アプローチではない。リコード法は、検査結果に基づき、1人1人にオーダーメード化される。

つまり、その人固有の生理機能に最適化するため、リコード法のバージョンは、すべて他の人とは異なる。もちろん、リコード法に効果があるということ、認知機能の低下を予防し回復させるというまさにこの事実こそが、独創的かつ斬新だ。しかし、それは個別化に焦点を合わせて初めて実現する。

今後の医療は、東洋医学の核心に近づく可能性も

本書の第10章〜第12章では、最高の治療結果を出して維持する秘訣を解説する。ここでは、うまくいかなかった場合に行う別の方法を提示し、認知機能の回復を成功させるだけでなく、このアプローチに向けられてきた疑問や批判に対応する。

19世紀現代医学の到来により、医師は、例えば、高血圧やうっ血性心不全、関節炎といった具合に病気を診断し、高血圧には降圧薬というように、万人に効く治療薬を処方するよう訓練されてきた。これは今、ゆっくりと変化しており、がんの精密治療では腫瘍の遺伝子プロファイルにより処方薬が決められるようになっている。

個別化医療を強く求める動きの中で、私たちは伝統中国医学(TCM)やアーユルヴェーダ認知症を食い止める第1章医学のような東洋医学の核心に近づく可能性がある。

ソース画像を表示
ソース画像を表示

アーユルヴェーダの体質論

これら伝統治療を行う古代の医師たちは、特定の病気の分子生物学的な詳細は、何も知らなかったが、「高血圧」のような単一の病気に的を絞る代わりに、人間を丸ごとひとつの存在として治療する専門家だった。新しい医学―21世紀の医学は、近代西洋医学と東洋の伝統医療の粋を結集し、分子メカニズムの知識を、1人の人間全体の理解へとつなぐものである。

新しい医学により、問題が「何」であるのか単に問うことを超え、問題が「なぜ」あるのかを問うことが可能になった。なぜかと問うことは、アルツハイマー病の予防と治療でもわかるとおり、状況を一変させるのだ。

デール・ブレデセン『アルツハイマー病 真実と終焉』第一章を中心に抜粋した文章とイラストでお話しして参りました。この続きが気になる方は是非、ご一読ください。タメになることが多く載っております。

ここでとりあげられたリコード法、当院でもその考えの元、食事指導、サプリメント、など当院のエビデンスに基づいた治療を行っております。また、漢方や東洋医学に基づいた治療もさせて頂いております。

ご興味ある方は是非当クリニックにお電話ください。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)デール・ブレデセン『アルツハイマー病 真実と終焉』

(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

3)幻冬舎 GOLD ONLINE 新刊書籍を試し読み

カテゴリー: その他 | コメントする

今だからこそ読んでほしい、認知症専門医がおススメする名著⑤ 『アルツハイマー病 真実と終焉』

今回も、認知症専門医がおススメする、デール・ブレデセン氏の著書、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)。その中から一部を抜粋してご紹介いたします。

何度か当ブログでもエッセンスをお伝えしていましたが、この機会に、一度拝読頂ければ幸甚です。少しでも見やすく、理解しやすいように時折箸休め的な挿絵を入れております。原著にはない挿絵なのでご注意ください。

認知機能の回復のほか、改善の維持へと導く治療法

この本は、私の結論を裏付ける科学的エビデンスを掲載しているが、学術書ではない。その代わり、早期アルツハイマー病と、その前段階である軽度認知機能障害(MCI)と、主観的認知機能障害(SCI)における、認知機能の低下を予防、回復、維持する、実践的で使いやすい段階的なマニュアルを掲載した。

本書はまた、ApoE4遺伝子を持つ〔白色人種は14%、日本人は9%が持っていると言われている〕7500万人のアメリカ人たちが、DNAに記された運命から逃れるためのガイドブックでもある。これを達成するためのプロトコルは、2014年に発表した世界初の研究の科学論文につながった(その後の2015年と2016年の3本の論文により、2014年の最初の研究が裏付けられた)。

この論文はアルツハイマー病や、その前段階にある患者10人のうち9人が、認知機能の低下が回復したことを報告したもので、この成果は数十年にわたるアルツハイマー病の神経生物学的研究をベースとした最新の個別化プロトコルによる成果だった。

認知機能の低下(COgnitive DEcline)の回復(Reversal)にちなんでReCODE(リコード法)(このメソッドは当初MEND:metabolic enhancement for neurodegeneration/神経変性に対する代謝促進、と呼んでいたが、内容が古くなったため、より進化した「リコード法」に置き換えた)と名づけた、このプロトコル(治療法)によって、アルツハイマー病とその前段階の患者の認知機能が回復しただけでなく、改善が維持されたのだ。誰もが不可能だと思っていたことだった。

現行のリコード法による治療を受けた、まさに「患者第1号」は、本書の執筆時点で治療5年目に突入している。彼女は73歳という年齢だが、認知機能は健康なままで、世界中を旅し、フルタイムで仕事している。そして、その後の大規模研究により、何百人という患者で、患者第1号が決して特別ではないことが証明された。

2014年の研究を出版して以来、成功を収めたプログラムの詳細が知りたいというEメールや電話が世界中から数千件入り、医師やその他の医療従事者、可能性のある患者や家族たちがアメリカ、イギリス、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、南米各地から訪ねて来た。論文を発表した『Aging』という雑誌のスタッフが電話で知らせてきたことによると、長年にわたって発行してきた何十万本もの論文の中で、私たちの論文は、インパクトと関心を測定する測定基準システムで最高点の2本であったそうだ(99.99パーセンタイル順位)[パーセンタイルとは全体を100としたとき、下から何%にいるのかを表わす]。

最初の論文にはプロトコルの細かい段階的な解説は入れていなかったので(科学雑誌には論文一報につき、ページ制限がある)、本書にはそれを掲載した。

また、リコード法のプロトコルを開発した経緯を詳しく説明し、その科学的基盤を解説した。付録には、食品やサプリメント、そしてリコード法のその他の要素の情報源だけでなく、リコード法に関する知識が豊富で、みなさんや、みなさんの愛する人が実生活でリコード法を行う手助けとなってくれる医師とその他医療従事者へのリンクも掲載した。

ソース画像を表示

予防と治療の必要性は、これまで以上に高まっている

患者さんの生活を改善するより大切なことはない、という思いが、数十年もの間、アルツハイマー病を予防し、回復する方法の探求へと、私を突き動かしてきた。

だが、十分な数の人がリコード法を実践すれば、その人たちは自分自身をはるかに超える数の人々を助けることになる。というのも、この文章を書いている今、65歳以上の9人に1人、あるいは5200万人のアメリカ人を、アルツハイマー病が襲うと推定されている[2060年における日本人のアルツハイマー病患者数は1150万人と予測されている]。ベビーブーム世代の高齢化により、アルツハイマー病の巨大津波が襲来する恐れがあるのだ。

この津波により高齢者向け医療保険制度(メディケア)と、低所得者向け医療保険制度(メディケイド)が破たんし、国の長期ケア施設が水底に沈む可能性がある。

その犠牲者は言うまでもなく、最愛の人をこの情け容赦ない病気に飲み込まれた何千万という家族が、その波にさらわれていくだろう。

世界的には、1億6000万もの人が2050年までにアルツハイマー病を発症すると予測されている。

これまで以上に、予防と治療の必要性が高まっているのだ。

私が見てきた何百という患者は、認知機能の低下状態から復活した。

医学の定説ではそのような回復は不可能であるにもかかわらず、持ち直したのだ。

このことで、アルツハイマー病の予防と治療は絵に描いた餅ではないことを私は確信した。

今日から、どうすればいいかみなさんにはわかるはずだ。

十分な人数がリコード法を実践すれば、その結果は国と世界に波及する。年間何十億ドルという医療費が削減され、医療保険制度の破たんを防ぎ、認知症への世界的な負担が減って、寿命は延びるだろう。すべては可能だ。

アルツハイマー病の歴史始まって以来の朗報が、とうとう舞い込んできたのだ。人生の回復を祝う喜びの物語がここにある。これから登場する患者の1人は、孫と話しているとき、もう一度未来について考えられたと語った。別の患者は、今までの30年に比べ記憶力がよくなり、あるミュージシャンの妻は、夫のギター演奏が蘇ったという。別の患者の娘は、自分が大学から戻るたびに、ゆっくりと消えかかっていた母親が、もう一度家族の一員になったと話した。

本書であなたが目の当たりにするのは、変化した世界の始まりであり、アルツハイマー病の「終焉の幕開け」である。

この先の内容を紹介しよう。本書『アルツハイマー病 真実と終焉』の第2章から第6章はリコード法へと至った科学の冒険譚だ。

この治療プロトコルの科学的基礎をなす発見、すなわち、「アルツハイマー病の全容は一体どうなっているのか、どこに由来し、なぜこれほど蔓延しているのか」を説明する。

つまりは、認知機能の低下を予防し、リスクを高める、代謝やその他の要因を特定し、認知機能の低下がすでに始まっていても回復する、初の効果的アプローチを裏付ける発見である。

ソース画像を表示

ここでとりあげられたリコード法、当院でもその考えの元、食事指導、サプリメント、など当院のエビデンスに基づいた治療を行っております。

ご興味ある方は是非当クリニックにお電話ください。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)デール・ブレデセン『アルツハイマー病 真実と終焉』

(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

3)幻冬舎 GOLD ONLINE 新刊書籍を試し読み

カテゴリー: その他 | コメントする

今だからこそ読んでほしい、認知症専門医がおススメする名著④ 『アルツハイマー病 真実と終焉』

今回も、認知症専門医がおススメする、デール・ブレデセン氏の著書、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)。その中から一部を抜粋してご紹介いたします。

何度か当ブログでもエッセンスをお伝えしていましたが、この機会に、一度拝読頂ければ幸甚です。少しでも見やすく、理解しやすいように時折箸休め的な挿絵を入れております。原著にはない挿絵なのでご注意ください。

最も強力な危険因子「ApoE4(アポイーフォー)」

また本書が未来の分かれ目となる、非常に特殊な、第2のグループがいる。

それは、ApoE4(アポイーフォー)と呼ばれる遺伝子多型(対立遺伝子:アレル)を持つ人々だ(ApoEはアポリポタンパクEの短縮形。アポリポタンパクは脂質、例えば脂肪を運ぶタンパク質)。

ApoE4は、最も強力なアルツハイマー病の遺伝的危険因子として知られ、その保有者は、やがて自分に訪れると聞かされてきた悲惨な末路と、健やかで喜びに満ちた未来の分岐点に立っている。

ApoE4をひとつ保有している(つまり、片方の親から受け継いだ)場合は、アルツハイマー病にかかる生涯リスクは30%に上昇し、2つ保有していれば(つまり、両方の親から複製した遺伝子を受け継いだ人では)、優に50%以上になる(論文により50〜90%と諸説ある)。

これに対し、このアレルがひとつもない人のリスクは、わずか9%である。そしてApoE4を持つ大部分の人は、DNAに潜むこの時限爆弾について何も知らない。通常は、アルツハイマー病が発病して遺伝子検査を受け、初めて知ることになる。それは確かに仕方のないことだ。アルツハイマー病に予防法や治療法がない限り、たいていの人は、ApoEの状況を知りたいとは思わないだろう。

事実、ノーベル賞受賞者のジェームズ・ワトソン博士(DNA二重らせん構造の共同発見者)が、2007年に自身のゲノム配列を解析しているが、ApoE4を保有しているかどうかは聞きたくないと語っている。何も打つ手がないのに、なぜ衝撃的な知らせに身をさらさねばならないというのか、と。

しかし、今やApoE4の保有者ですら、アルツハイマー病のリスクを減らすプログラムがあるのだ。

もっと多くの人が遺伝子検査を行ってApoEの状況を判定し、症状が出るずっと以前から予防プログラムを始めていれば、認知症の有病率を劇的に減らす可能性がある。

私の切なる願いはまさにこれが起きることであり、本書で、特にApoE4保有者の方々には、状況は絶望的ではないと知っていただきたい。ApoE4を保有していたとしてもアルツハイマー病の予防対策を講じて、低下した認知機能を回復できるのだ。

「40歳を超えた人々」にも認知機能の低下の可能性が…

さらに本書で人生が変わると思う、おそらくあまり知られていないグループがいる。

40歳を超えたすべての人たちだ。

歳を重ねるにつれ最も心配になるのは、認識能力を失うことだ(そう、脳の老化についていえば、下り坂はだいたい40歳から始まる)。

愛する人からの手紙を読んで、理解すること。映画を観たり、本を読み、筋書をたどること。身の回りの出来事を認識し、世界の中で自分の居場所を意識すること。他人に頼って食事や着替えを行い、移動させてもらったり風呂に入れてもらうといった、単なる原形質の塊にはならず、日常の基本的な生活機能を果たせること。人生の出来事と、それにかかわる大切な人々を記憶にとどめること。こうした、私たちを人間として定義するものを失えば、意味のある人生を生きるという、人間としてのアイデンティティーそのものが消えてなくなってしまう。

そのようなことが将来に潜んでいるかもしれない、と強く意識している方全員にお知らせしよう。息を大きく吸って、実感してほしい。

認知機能の低下は、少なくともほとんどの人が対処できる。早い段階にいる人はなおさらだ。幸運なことに、私たちは人間らしさをこれっぽっちも失わずにすむ。これまでに何を聞かされていたとしても、アルツハイマー病は絶望的でも回復不可能でもない。その逆だ。初めて、アルツハイマー病が希望と一体になったのだ。

理由は、ある根本的な発見にある。

アルツハイマー病は、脳で行われるはずのないことが起きている結果ではない。細胞の増殖が制御不能になってがんが生じたり、アテローム性のプラークが血管に詰まって心臓病が起こるといったこととは違うのだ。アルツハイマー病は、脳の拡張シナプスネットワークに本来備わっている健全な退縮プログラムから生じる。しかし、このプログラムは暴れまわっているような状態だ。

1940年のクラシック映画『ファンタジア』の『魔法使いの弟子』の部分で、ミッキーマウスが箒(ほうき)に魔法をかけて、水の入ったバケツを運ばせようとすると、やがて箒(ほうき)が暴れまわる事態になる。これと同じように、アルツハイマー病では、箒(ほうき)ではないが、正常な脳の清掃プロセスがおかしくなっているのだ。

当院ではここにとりあげたAPOE4遺伝子を生まれつきもっているかわかる遺伝子検査を希望の方には実施しています。保険診療外検査になります。詳しくは当クリニックまでご連絡ください。詳しい説明をさせて頂きます。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)デール・ブレデセン『アルツハイマー病 真実と終焉』

(ソシム、監修者:白澤卓二氏・訳者:山口茜氏)

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

3)幻冬舎 GOLD ONLINE 新刊書籍を試し読み

カテゴリー: その他 | コメントする