多細胞系の真核細胞が生命体としてこの地球上で生命を維持するには、三大栄養素、つまり炭水化物、脂肪、タンパク質がまず必要である。しかしこれらは、原料であって、これのみでは生命を維持することはできない。
ところで、多細胞系真核細胞(Aと略す)と個体(B)との比較は、私に取り、興味あることだろうと考えた。
まず、第一に、外部環境から栄養素を入れることである。第二に、取り入れた栄養素を分解し、何れもそれぞれの内部環境に合った物質に変換することである。第三は、AとBは成長とほぼ同様の形態と生命機能を創り出すことである。第四は、これが大変重要な現象であるが、エネルギーの生産とそのエネルギーを使って取り入れた栄養素を代謝(情報)し、個々の生命体を創り出すことにある。第五は個々の生命体に取って必要でない物質の排除である。これらの一連の過程が巧みに流れるには、水、酸素、必須ビタミン、ミネラル、補酵素が必要である。
36億年前に遡れば、その時期に生命の生誕が遇った。原始地球から太陽即ち光量子が電子を放つことで生命の進化が始まったのである。酸化―環元反応と云う電子とプロトンを通し、原子、分子間の物資の進化がそれぞれの進化の出発点となった。
次回は、酸化―環元反応が生命進化になぜ必要で遇ったのかの私見を述べてみたい。
2011/7/7 七夕の雨降る夕刻