当院では、MMSE(30点満点)という物忘れテストを実施しています。このMMSEで24~28/30点の結果であれば、軽度認知障害に分類されます。
この段階で患者本人に「忘れっぽい」という病識があるかないかが、病院へ行くか行かないかのきっかけになると言えるでしょう。
軽度認知障害であっても、65歳以上になると、周りから「年相応」と言われることが多いかもしれません。しかし最近では、すぐさま病院、特に認知症専門の病院を受診される方も多くいらっしゃいます。また、かなり敏感な人の場合、MMSE 30/30点でも、早め早めに受診される方もおられます。
また、心理テスト・MRIで正常であっても、脳血流検査のデジタル情報をドッキングさせ、特殊なコンピューターソフトで解析すると、すでに自覚以前の脳の障害が現われていることが多々あります。この段階で治療すれば、認知症、特にアルツハイマー型認知症への進行を抑制することが可能な場合があります。