8月も半ばを過ぎましたが、酷暑は衰えることを知らないようです。
夏休み真っ只中の子供達もこの炎天下の中では長時間外で遊ぶ事も難しく、家でゲーム三昧、というご家庭も多いのではないでしょうか。
私も子供の頃は夏休みになると毎日ゲームに夢中になった思い出がありますが、その頃と比べると今のゲームは格段に進化していて驚かされます。美しくリアルな映像、作りこまれたストーリー。日々アップデートされ、一つクリアしてもまた新しい要素が増えて無限にプレイ可能。オンラインで遠く離れた人とも繫がって一緒にプレイできるスタイルは、コミュニケーションツールとしての機能も果たしています。そんなゲームの世界に、いまや子どもだけでなく多くの大人も魅了されています。
楽しい反面、影響も
このように多くの楽しみを与えてくれるゲームですが、付き合い方を間違えると自身の生活や健康に悪影響を及ぼす存在にもなります。
ゲームの過度な使用がエスカレートすると、
- ゲームで遊ぶ時間をコントロールできなくなり、長時間になる
- 日常の活動や人間関係よりゲームを優先し、仕事や学業、家庭に重大な支障が出る(遅刻、欠席、不登校、欠勤、引きこもりなど)
- ゲームから離れると落ち着かなかったり、イライラする
- ゲームをする事で問題が起きているのに、なおもゲームを続ける
- ゲームをしている事を隠す、ゲームのプレイ時間など嘘をついてゲームを続ける
などといった状態に陥ります。
「ゲーム障害(ゲーム依存)」と呼ばれ、睡眠障害やうつ状態、集中力、記憶力の低下、運動機能や視力の低下など心身にも様々な影響を及ぼします。
こうなると治療が必要となり、抜け出すのに相当な労力と時間を必要とします。
ですので未然に防ぐことが重要です。
ゲームと上手に付き合うには
1.ゲームをする時間、場所などのルールを明確にする
プレイは〇時~〇時の間、〇時間を超えたら止める、食事中や睡眠の前にはゲームをしない、家族の目の届くところ(リビング)でする、など、具体的に決めて目に見える形で残しておきます。
守れなかった場合のペナルティーも決めておきましょう。
課金システムのあるゲームでは課金額を予め決めておくことも重要です。
子供の場合も親が一方的に決めるのではなく、必ず一緒に話し合って納得のいくように決めましょう。
2.ゲーム以外の楽しみを増やす
読書やスポーツ、料理など、ゲーム以外にも楽しめる趣味を見つけましょう。
そうすることでゲームのみに没頭する時間を減らすことが出来ます。
3.大人が手本を示す
子供の場合は周りの大人も一緒にルールを守る事が大切です。
ゲームをしないと決めた時間には大人もみんなスマホやゲーム機を置き、手本を示すようにしましょう。
みんなでコミュニケーションをとる、別の遊びを一緒にして楽しむなどの時間にすると良いかもしれません。
親子で話し合って、健やかな関係を
ゲームは適切に使用すれば想像力や創造力が豊かになる、仲間と協力してクリアするなかで協調力を身につけられる、など良い面もたくさんあります。
しかし子供の頃はまだ自己管理能力が発達しておらず、利用には大人のサポートが不可欠です。
親子でコミュニケーションをしっかり取りながら、ゲームの上手な楽しみ方を一緒に考えましょう。