冬に潜む危険

スタッフブログ

街頭の木々も少しずつ色づき、朝晩の冷え込みが強くなってきました。本格的な冬に向けて皆様も色々準備をされていることと思います。今回は特に高齢者の方に向けて、冬に潜む危険についてお話をさせていただきます。

冬に潜む危険、一つ目はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症です。

乾燥しやすい冬は、ウイルスの生存率が高まる季節でもあります。特に今年はインフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が懸念されています。感染症対策については、新型コロナウイルスの流行もあり、手洗い・うがい、換気は意識されている方が多いと思います。それらを引き続き継続するとともに、冬は湿度管理にも目を向けていきましょう。ウイルスを空気中に飛散しにくくする為には、湿度を50~60%に保つことも重要です。加湿器などを使用して部屋の温湿度をベストに保ちましょう。また、バランスのよい食事や睡眠をしっかりとって、体調管理に気を配り免疫力を高めていきましょう。

二つ目は転倒や骨折です。

高齢になるとからだの節々に痛みが出てきやすくなります。冬場になると症状が悪化することもあり、家の中にひきこもりがちになってしまいます。動くことが減ると筋力が低下し、少しの段差でつまずいたり転倒しやすくなり、骨折や入院のリスクも高まります。そして、入院をきっかけに認知症のような症状(記憶障害や気分障害など)が出てきたり、物忘れが進行することもあります。これから寒くなりますが、無理のない範囲で、室内でも足踏みやストレッチをするなど、少しでも体を動かすことを心掛けてください。

三つ目はうつです。

主に秋から冬にかけて症状が出てくるので、季節性うつと呼ばれることもあります。寒くなって日照時間が短くなると、幸せホルモンといわれるセロトニン、体内時計調節作用のあるメラトニンの分泌低下につながります。この二つのバランスが崩れると、イライラしやすくなったり、逆に不安や気分の落ち込みなどの症状が出てくることがあります。また炭水化物や甘いものがやたらと欲しくなったり、いくら寝ても眠いといった症状もあります。まずは日光浴をしっかり行いましょう。出来れば午前10時頃までに太陽の光を15~30分程浴びること、可能であればある程度決まった時間に行うのがおすすめです。しかしながら、気分がふさぎこんだり、ゆううつな症状が長引くようであれば、なるべく早めに受診をするようお勧めします。

今年の冬は平年並みか、それより寒くなるといわれています。寒さに負けない身体づくりをして、冬を元気に過ごしましょう。

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