平成26年も残すところあと僅かである。
日々の診察を通して感じることであるが、認知症や軽度認知障害の患者のなかには、病気であるにも拘らず病識がなく、病状に無関心な患者が多い。このような場合、患者の周囲も病気に対する具体的な理解がない人が多い。また、高齢者であれば、診察する側の医師も、年齢相応という観方で様子をみる場合が多いのも事実である。因って、患者側に於いても同様の見方をしている方が多いのは当然であろう。
何れにせよ、病気のサインを見逃すことのないよう、早い段階で専門医を受診し、早期発見に繋げることが大切である。
平成26/12/12
今川正樹