12月になりました。街はイルミネーションが鮮やかにきらめき、ご家族や気の合う仲間とのお約束や、お勤め先の会食予定が増える季節になりましたね。一年を振り返りながら美味しいものをたくさん召し上がれる機会は、身体にも心にも栄養が行きわたる楽しい時間となることでしょう。
しかし、イベントが続くと胃腸の調子が良くない日も出てくるものですが、そういった時、皆さまはどのような対策をとられていますか?
腸がもたらす不調
腸は、全身の健康や精神面にとても深く関わっています。脳がストレスや不安を感じた時、腸の働きに影響を与えてしまい不調が起こります。逆に、腸の不調は脳に悪影響を及ぼすことがあるなど、腸と脳は「脳腸相関」と呼ばれる双方向のコミュニケーションを持っており、腸は「第二の脳」とも呼ばれています。
よく耳にする「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」も腸内で生成されています。セロトニンは、気分や睡眠に影響を与える神経伝達物質であり、『腸内環境が悪化する=幸せホルモンの生産が滞る』ということで、腸の働きが良くない時には気分の不安定さや抑うつ症状が起こる可能性があります。
腸は単なる消化器官ではなく、私たちの健康に深く関与してとても重要な役割を果たしているのですね。
腸の中
私たちの身体のあらゆる表面には細菌が棲みついていて、そのうちの9割は腸内に棲んでおり「腸内細菌」と呼ばれています。腸内は、食物繊維やオリゴ糖など腸内細菌のエサとなるものが豊富にある居心地の良い環境です。
では、腸内環境を整えて腸内細菌を育てることは、自身がご機嫌に暮らす早道になるといえるのではないでしょうか。
腸内細菌は大きく三つに分類されます。
- 善玉菌:腸内に良い影響を与える
- 悪玉菌:腸内に悪い影響を与える
- 日和見菌:活発な側に味方をして同じ働きをする
これら多種多様な細菌達が腸内に密集している様子が【お花畑=flora】のように見えることから『腸内フローラ』と呼ばれています。
腸内フローラの理想的なバランスは皆さまの心身に大きな影響を与え、腸の健康は心の健康に直結します。日和見菌を味方につけて、体内のお花畑を美しく咲かせておきたいものです。
腸内フローラが崩れると
悪玉菌が活発になることで、発がん物質や毒素を作り出してしまうことがあり、肌荒れ、口臭、便秘、不眠、慢性疲労、消化不良、免疫低下、乾燥など美容面にも影響します。
腸内フローラが整うと
善玉菌の働きが良くなると悪玉菌の増殖を抑え、快眠、美肌、疲れにくさ、免疫力アップ、代謝向上、若々しさの維持など様々なメリットがあります。
腸内フローラのバランスを整えるためには、まず食生活の見直しが大切です。
- 食物繊維の多い野菜や果物
- 大麦などの穀物
- 発酵食品(善玉菌のエサ)
さらに生活習慣の見直しも必要です。
不規則な生活リズムや寝不足は腸内フローラのバランスを乱し、お酒の飲みすぎも悪玉菌が増える要因になります。
ウォーキングやヨガなど適度な運動は、リフレッシュ、良質な睡眠、ストレス軽減にも効果的です。
腸の状態を知るサイン
排便状況は、ご自身の腸の状態を知る大切なサインです。良くない状態が続く場合や調子がすっきりしない場合は、詳しい検査を受けることも選択肢の一つです。
ご自身に合った腸活を考えるきっかけとなり、健康な身体を知るチャンスになれば幸いです。
腸内検査のご案内
当院では『キリンの腸内検査』を随時受け付けています。
2025年12月1日〜2026年2月28日まで限定価格
| 通常価格 | ¥44,000 |
|---|---|
| キャンペーン価格 | ¥33,000 |
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
キリンの腸内細菌検査マイクロバイオミー | 今川クリニック(大阪市福島区)
















