暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒さの残る2月です。先月は今季最強の寒波が到来し、例年以上に体調管理に気を遣われた方も多かったことでしょう。寒暖差に加え、社会の動きも気になる毎日ですが、心身が疲れた時には無理をせず、日々の暮らしを丁寧に整えていきましょう。
さて、近年「かかりつけ医機能」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
みなさん体調が悪くなったとき、まず思い浮かぶ医師はいらっしゃいますか。
一人ひとりの健康を身近で総合的に支えてくれる存在として「かかりつけ医」の役割が、今あらためて注目されています。
「かかりつけ医」とは、どんな医師?
「かかりつけ医」は、特定の病気だけを診る医師ではありません。
日常的な体調不良から慢性疾患の管理、予防接種や健康相談まで、身近な健康の相談窓口として継続的に関わってくれる医師です。
「かかりつけ医機能」が果たす役割
制度改正により、かかりつけ医には次のような機能が期待されています。
日常的な診療の継続
軽い症状から慢性疾患まで、患者さんの生活背景を踏まえて継続的に診療します。
適切な医療機関への紹介
専門的な検査や治療が必要な場合には、信頼できる医療機関へ速やかにつなぎます。
予防・健康管理への関与
健康診断結果の相談、生活習慣病の予防、ワクチン接種など、病気になる前の支援も重要です。
在宅医療・介護との連携
通院が難しくなった場合も、地域の医療・介護と連携し、安心して暮らせる体制を支えます。
なぜ今「かかりつけ医機能」が重要なのか
高齢化や医療の高度化により、複数の疾患を抱えながら生活する方が増えています。こうした状況を受けて、国は「身近な医療機関が、患者さんを継続的・総合的に支える体制」を整えるため、かかりつけ医機能の明確化・見える化を進めています。
また、必要以上に大病院へ患者さんが集中することを防ぎ、医療全体を持続可能にするという意味でも、かかりつけ医機能は社会的に重要な役割を担っています。
自分に合ったか「かりつけ医」を持つということ
かかりつけ医は「一度決めたら変えられない」ものではありません。 話しやすさ、通いやすさ、説明の分かりやすさなど、自分に合うかどうかが何より大切です。「ちょっと相談してみよう」そんな気軽な一歩から、かかりつけ医との関係は始まります。
当院が考える「かかりつけ医」とは
当院では「こころの病はからだの病がないことの確認から始まる」という基本的な考えを大切にしています。若い方から年配の方まで、こころの症状だけではなく、からだの症状や生活習慣、仕事や学校、ご家族の状況、不安や困りごとに耳を傾け、必要に応じて専門医療や地域資源と連携する、それが当院の「かかりつけ医」としての医療方針です。
「体調が気になる」「どこに相談したらいいか分からない」
そんな時に、まず相談できる存在であり続けることが、私たちの役割だと考えています。今後も、地域の皆さまの健康を支える身近な医療機関として、かかりつけ医機能の充実に努めてまいります。















