認知症を分類すれば、大脳皮質に起因する変性疾患と脳血管性認知症の大きく2つに分類され、さらに変性疾患では、アルツハイマー型認知症(AD)、レビー小体型認知症、さらに前頭側頭葉型認知症(FTD)等がある。
変性疾患の認知症に対する治療法は対処療法のみであり、原因療法は世界的にみても未だ無く、FTDでは対処療法も無いのが現実である。現在、認知症薬として認可されている薬剤は4種類であり、何れの薬剤も進行を抑制するものであるが、効果には個人差があり、またそれぞれの薬剤には効果だけでなく副作用を伴うこともある。