35億年前に生命の誕生があり、当時の地球環境と現在の地球環境は異なっている。21世紀前半から俯瞰すれば、水の環境も大いに変化しているだろう。
我々は動物に変わりなく、水と酸素及び炭水化物、脂肪、タンパク質の三大栄養素がなくなれば、個体と種の保存ができなくなり、この地球上から絶滅するだろう。
ところで、これらの栄養素が身体及び赤子から老人までの生長に於いて、水(H2O)無くして個体且つ種の進化を支えることは出来ない。この意味に於いて水は絶対に必要である。宇宙船から見れば地球は水の惑星と認識されている。なぜ水が必要なのか。地球上には水は至るところにある。例えば川、湖水、海、大地等に存在する。しかし現在の地球上の水は35億年前の水と同一とはいえないだろう。
水は化学式でいえばH2Oであるが、この式をイオンに変換すれば、水素イオンと酸素イオンの形になり、他の原子イオンと溶液中で化学反応をする。ここに35億年前と現在のH2Oの違いが見えてくるだろう。まして細胞内の水の働きは生命誕生時の細胞内液とほぼ同じ状態を維持しながら、真核細胞が多細胞系へと変化する。そして、生命の進化の途を歩み原点は水であろうと私は推察している。
平成の現時点においては、コンビニで水を買うなど、50年前には想像もつかないような時代に入っている。
赤子の皮膚と高齢者の皮膚を見るまでも無く、明らかに皮膚における真皮の細胞内溶液の状態は変化しているだろうと考えている。
現在の細胞内溶液の水は35億年前の進化を経て、その様態は変化しているだろう。
2011/9/16 苦悩の日本
今川 正樹