今年に入ってから、マスコミが認知症を取り上げることが多くなっている。早期発見のためのサインやチェック方法などの情報提供も増えている。
近年、高齢者の増加に並行して、認知症、なかでもアルツハイマー病(AD)の患者が急増している。ADを発症した場合、現在の薬物療法とケア療法の治療方法には限界があり、患者の病状は終末期に向かって、進行の速度を増していくだろう。
また、ADは完治する疾患ではなく、現在の薬物療法では多少の進行は抑えても、患者が日常生活を送れるのは2~3年程度であり、FAST7の段階に入ると、寝たきり状態に進行するだろう。この段階では、様々な条件を充たさなければ介護施設に入所することも困難であろう。結局のところ在宅治療にならざるを得ないのである。
紫陽花と雨降るシーズン
平成26年5月27日 今川正樹