認知症のなかのアルツハイマー病

今川クリニックの院長ブログ

 

 認知症と言えば、アルツハイマー病を頭に浮かべる人が多いであろう。認知症は、大別して観ると、脳の神経細胞が何らかの異常により消失(神経細胞の死)してしまう変性疾患による認知症と、神経細胞を取り巻く血管、特に動脈の内腔が無くなる(塞栓とか動脈硬化による梗塞など)脳血管性認知症の二つに分類される。前者は病因となる原因が未だ不明であることを指して変性疾患と言う。変性疾患には、レビー小体病や前頭葉―側頭葉型などがあるが、ここでは最も代表的なアルツハイマー病(以下ADと略す)を例にして、早期発見、症状、進行度、現在の治療方法などを述べてみる。

 

1早期発見

 ADは徐々に病状が進行していく病気で、軽度認知障害(以下MCIと略す)の過程を経てADへと向かいます。診断にはMMSEという認知機能検査が広く用いられている。MMSEは30点満点の検査で、29点から24点までをMCI、23点から0点までをADと診断する。残念ながら2012年現在、MCIに至るまでの段階で早期発見の指標となる判断基準はない。若年性ADの兆しがある方は脳の変化に敏感なので早めに来院されることが多い。しかし、病識に鈍感な方や病識がない方にとって早期発見は非常に困難であろう。従って、家族や親しい隣人、職場の同僚など身近な人達が、ADになりそうな前兆、特に会話の変化やうっかり忘れなどの症状に気が付いたら、早めに認知症の専門医を受診するよう促すことが大切である。また、専門医のなかでも経験豊富で且つ症例数の多い医師を選ぶ事が重要である。               

 

                            2012/9/19 今川 正樹

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