先月、Media(テレビ、新聞など)を通して認知症(軽い物忘れの人を含めて)が800万人いると訴えていた。少子高齢化の現在に於いて当然のことだと私は考えていた。マスコミはこんな情報を流して、一体、国民に何をしろと言っているのか。高齢者が社会的役目を終え、年金生活と残された資産で将来の不安を背負い、日々生活をしている。ましてアルツハイマー病(AD)患者のケアは誰が背負うのか。今頃になって認知症患者に投与している4種類の薬剤の限界をまざまざ知って、800万人いると何故に知らせているのだろう。
私は認知症の専門医であるが、少なくとも生命の進化の分子生化学の立場に立ち、ADの患者と家族と共にこの病と闘っている。
2013/12/3
一年の終わりの始まり
今川 正樹