アルツハイマー型認知症の初期の段階においては、財布を置いた場所を忘れてしまったとか、するべき事があったのに何をするのか忘れたとか、人の名前がでてこないとか、こういった症状があげられます。その頻度がだんだん増えていくようであるならば、アルツハイマー型認知症などの可能性が考えられます。
しかしながら、本人に物忘れの自覚がある場合と、かなり病状が進行しても病識(自分が病気であると認識すること)のない方もおられます。その場合、治療の開始に差がでてしまうおそれがあります。治療の開始が遅れれば遅れるほど、進行するスピードもは早くなります。アルツハイマー型認知症も早期発見・早期治療が重要なポイントになりますので、あれ?と思ったらすぐに専門医にご相談下さい。何かわからないことや、物忘れなどで気になることがございましたら、まずはお気軽に当院までご連絡ください。
また、アリセプト、レミニール、イクセロンパッチ、メマリー等の抗認知症薬で治療を続けているが、最近になって認知症が進んでいるような気がすると思い悩んでいる方には、一度鉄剤療法を試みてはいかがでしょうか?