透明な脳 ~第二章 記憶と実生活 生活に直結しない「意味記憶」

今川クリニックの院長ブログ

改めていうまでもなく、記憶力がいちばん問題視されるところは学校である。ところがその教育の現場では、自然な記憶のメカニズムからかけ離れたところで断片的な知識だけが試される傾向にある。テストの成績だけをみて理解度や記憶の良し悪しが問題にされる。

普通、学校ではフランス革命が何年に勃発したとか、英語のWhoは日本語で「だれ」という意味であるとかいった断片的な知識を頭に詰め込む教育が行われている。こうした種類の記憶を「意味記憶」と呼ぶのだが、記憶の対象が実生活とあまり直結していないことが多く、暗記に努力が必要なことが多い。

学校で教える内容が、生徒の関心事や実生活となんらかのかたちで接点をもったばあい、記憶のメカニズムはスムーズに働くのだが、実際にはすべての生徒の関心が教科内容と一致しているとは限らない。だから試験の成績だけをみて、生徒の知力を評価することは公平とはいえない。

自著「透明な脳」より

関連記事

  1. 今川クリニックの院長ブログ

    アルツハイマー病の早期発見と最適な治療法2

  2. 今川クリニックの院長ブログ

    認知症(アルツハイマー病)と心疾患(他の臓器)

  3. 今川クリニックの院長ブログ

    今川正樹先生を偲んで 後篇

  4. 今川クリニックの院長ブログ

    発症以前のアルツハイマー病

  5. 今川クリニックの院長ブログ

    アルツハイマー病と二足歩行

  6. 今川クリニックの院長ブログ

    あのKIRINが開発した乳由来ペプチド「βラクトリン」の作用…

最近の記事 おすすめ記事
  1. 冬の冷え対策

    2025.02.1

  2. 今川クリニックの院長ブログ
    新年のご挨拶

    2025.01.1

  3. 今川クリニックの院長ブログ
    年末のご挨拶

    2024.12.22

  1. 今川クリニックの院長ブログ
  2. 今川クリニックの院長ブログ
アーカイブ