透明な脳 ~第二章 記憶と実生活 対象への関心と記憶の定着②

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ちなみに記憶の種類について、手短に分類・整理すると次のようになる。記憶はさまざまな分類の仕方があるが、まず意識にあがる「顕在記憶」と、意識に上がらない「潜在記憶」に大別することができる。

顕在記憶は、電話番号などを一時的に暗記して、ダイヤルするときなどに働く「短期記憶」と、具体的な出来事などをエピソードとして記憶するときに働く「エピソード記憶」に別れる。また、潜在記憶は歴史の年表などを記憶するときに働く「意味記憶」、生活習慣などを記憶する「手続き記憶」、洗脳などの役割を果たす「プライミング記憶」に別れる。手続き記憶は、動物も持ち合わせているが、エピソード記憶は人間のみが持ち合わせている。

さらに記憶は試験の一夜漬けなどの場合に働く「短期記憶」と、知識として定着している「長期記憶」にも分類できる。

自著「透明な脳」より

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