今年は6月21日が夏至です。一年のうちで昼間の時間が最も長い日となり「夏に至る」という字の通り、これから夏へ向かうことを表しているといいます。この時期になると、街のあちらこちらで広く長く枝を伸ばした紫陽花が見頃を迎えます。雨の恩恵を受けキラキラと大きく開花する見事な姿は、毎年の事ながら植物の生命力に驚かされるばかりです。
花だけでなく食品も旬を迎えたものが売り場にたくさん出てきました。生鮮コーナーには、たわわに実った色鮮やかな夏野菜がいっぱい!他にも赤紫蘇やらっきょう、新生姜に茗荷、山椒など和のスパイス野菜もたっぷりです!今だけの食材は見ているだけでもワクワクしてきますね。次に鮮魚コーナーに向かうとピカピカのアジ,アユ、キスなど新鮮な魚がなかよく並んでいます。まずはお造りでいかがでしょう。そして焼いたり揚げたり、味付けは少しの塩とレモンだけで十分でしょうね。
どちらを向いても真新しい食材に「ああ、美味しそう」とため息混じりの声が漏れ、買い物かごへ何を入れるか迷ってしまいますね。たのしいうれしい悲鳴です♪
旬の食材を食べること
夏至の半年後には暑さが本格的になっていく小暑(しょうしょ)を迎えます。気を付けていても体力が落ちてしまうこれからの時期には、力になる食材を積極的に摂取してください。自然の恵みをいただくことは生命のたくましさを身体に取り入れることであり、毎日を健やかに過ごすための元気の源となります。
しかし、それでも忙しい現代の皆さまです。食欲や体力が落ち疲労感がある方には、身体にやさしく効いていく「人参養栄湯」という漢方薬があります。人参を主成分とし「気」(き)と「血」(けつ)を補うもので、寝汗や貧血が気になる方にも効果があります。他にも胃腸の不調や冷え性、不眠や更年期など、様々な症状に適した漢方薬もございます。体調不良が続く時は早めにご来院いただき医師にご相談ください。
6月は和名で水無月とも言いますが、「水無月」という名の涼しげな和菓子は、1年の残りの半年間を無病息災で過ごせるようにという意味を持っているそうです。雨が多い今月、甘いものを食べながらおしゃべりしてほっとひと息つく時間も大切にしたいですね。