透明な脳 ~第二章 記憶と実生活 対象への関心と記憶の定着②

今川クリニックの院長ブログ

ちなみに記憶の種類について、手短に分類・整理すると次のようになる。記憶はさまざまな分類の仕方があるが、まず意識にあがる「顕在記憶」と、意識に上がらない「潜在記憶」に大別することができる。

顕在記憶は、電話番号などを一時的に暗記して、ダイヤルするときなどに働く「短期記憶」と、具体的な出来事などをエピソードとして記憶するときに働く「エピソード記憶」に別れる。また、潜在記憶は歴史の年表などを記憶するときに働く「意味記憶」、生活習慣などを記憶する「手続き記憶」、洗脳などの役割を果たす「プライミング記憶」に別れる。手続き記憶は、動物も持ち合わせているが、エピソード記憶は人間のみが持ち合わせている。

さらに記憶は試験の一夜漬けなどの場合に働く「短期記憶」と、知識として定着している「長期記憶」にも分類できる。

自著「透明な脳」より

関連記事

  1. 今川クリニックの院長ブログ

    熱中症

  2. 今川クリニックの院長ブログ

    気が付けば若年性アルツハイマー病

  3. 今川クリニックの院長ブログ

    最新の研究で分かった、知っておきたい睡眠の基礎知識

  4. 今川クリニックの院長ブログ

    リコード法の基本と尼崎療法の共通点(3)

  5. 今川クリニックの院長ブログ

    新年早々の大ニュース「眩暈の薬で認知機能改善」

  6. 今川クリニックの院長ブログ

    早期発見への手がかり

最近の記事 おすすめ記事
  1. 運動のすすめ

    2024.10.18

  2. 食事について

    2024.10.4

  1. 今川クリニックの院長ブログ
  2. 今川クリニックの院長ブログ
アーカイブ