今回は長生きに関連する食べ物が、国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループの研究で発表されたのでお伝えしたいと思います。今世界中でも話題の発酵食品です。
ダイヤモンドオンライン ヘルスデイニュース 2020年2月9日の記事からお伝えします。
納豆やみその摂取量と死亡率が逆相関――JPHC研究
発酵性大豆食品を多く食べる人ほど死亡率が低いというデータが報告された。ただし、非発酵性の大豆食品も含めた解析では、関連が有意でないという。国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループの研究によるもので、詳細は「BMJ」1月29日オンライン版に掲載された。
今回の研究の対象は、1990年と1993年に全国11カ所の保健所管轄区域に住んでいた40~69歳の成人のうち、がんや循環器疾患の既往がない9万2915人(うち男性4万2750人)。大豆製品の摂取量で全体を五分位に分け、2012年まで平均14.8年間追跡した。
研究開始から5年後に行った食事調査アンケートの回答から、総大豆食品、発酵性大豆食品(納豆とみそ)、非発酵性大豆食品、および豆腐の摂取量を計算し、総死亡(全死因による死亡)、がん死亡、循環器疾患死亡などとの関連を性別に検討した。解析に際しては、年齢、地域、肥満度、喫煙・飲酒・身体活動習慣、糖尿病・高血圧、健診受診状況、女性の月経の有無・ホルモン剤の使用、食品摂取状況、総エネルギー摂取量を統計的に調整し、影響を取り除いた。
という事で、発酵していない大豆食品である豆腐では差がなく、発酵食品である納豆とみそ、特に納豆で差が出たとの結果でした。次回は、さらに、どんな病気、死因と関連したのかについてお伝えしたいとおもいます。
今回も御一読いただき誠にありがとうございました。
文献1)2020年2月9日 ダイヤモンドオンライン ヘルスデイニュース
2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社