「食事で認知症予防」リコード法の食事 ケトフレックス(フレックス=緩やかな菜食主義)

今川クリニックの院長ブログ

今回は、前回の続きとして、ケトフレックス(ケトフレックス12/3)についてご紹介させて頂きます。ケトフレックスは、アミロイドベータを減らす可能性が高い食事として今注目されています。今回は特にフレックス(緩やかな菜食主義)についてお話ししようと思います。

「フレックス」とは緩やかな菜食主義を意味します。ケトフレックス12/3では野菜を中心にして食事を組み立てます。食物繊維を摂取することにより血糖値の上がり方が穏やかになり、腸内細菌叢(さいきんそう)が改善されます。また、野菜の持つ様々な栄養素によって、脳の働きを悪くする炎症や、老化を促進する酸化を抑制するなどの効果が期待できます。野菜は葉物野菜を中心に、海藻やキノコなども取り入れてください。

一方、ジャガイモやかぼちゃなどの根菜類は意外と糖質量が多く、気をつける必要があります。ちなみに、ドレッシングやケチャップなどの調味料にも意外と多くの糖質が含まれている場合があります。成分表をよく見て野菜にかけるものにも注意してください。

「12/3」とは、朝ごはんまで12時間空ける、夕飯は就寝3時間前までに終えるというルールのことです。食事をとらない時間を設けることで、その間に細胞内をキレイにする「オートファジー」というメカニズムが働きます。また、空腹になると長寿遺伝子も働きだし、食事がない状態でも生命を維持できるように体のメンテナンスが始まります。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)アルツハイマー病の真実と終焉
文献2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

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