予防法と薬物治療法のかなた

今川クリニックの院長ブログ

前回と重複する点があるかも知れませんが、その際はお許しください。

予防法:

A.? 転居は避けることが望ましい。現在の住居が長年生活の場である場合、転居は

病状の悪化につながる。

B.?? 早期発見

高齢者(65歳以上)の場合、子供(複数の子供を含める)は親の歳から考えて、年齢相応と捉えてしまう傾向にある。

「物忘れテスト=MMSE」(国際的に汎用される30点満点のテスト)

30点:臨床観察を考慮に入れて正常と診断する。

29点~24点:軽度認知障害と診断。

23点以下:臨床観察と併せ、ADであると診断する。

自験例の観察から、上記テストが23点以下の状態で来院されることが多い。

但し、このテストは月1回することが望ましい。1回のみで終わるならば、このテストの施行は意味をなさない。継続的に点数の変動を観ることで、MMSEの評価(=臨床診断)が可能となる。

C.? 若年性AD(64歳から19歳)の場合、家族や職場の同僚から指摘を受ける事が多くなり、自身で不安を感じる場合は、早めに専門医への受診を勧める。尚、当院へ通院されている患者の大半は、(知的能力が社会的行為から逸脱していなければ)自ら自覚的に来院している。

治療法:

基本的には薬剤療法であろう。

現時点では、アリセプト、イクセロンパッチ、レミニール、メマリーの4剤のみ、AD治療薬として厚労省が認可している。

欧米の論文に掲載されている、ビタミンやミネラルなどの生体内或いは細胞内の新陳代謝に必要不可欠な物質は、日本の厚労省では認可されていないが、欧米においてはADの患者に服用されている報告があるのも事実である。

 

話は変わるが、現在の人間に至るまで400万年程の過程を経ており、生活様式(食生活およびその多様性の変遷かつ衛生環境、更には住居の様式の分化)、社会の組織或いは情報の多様性が、人類を増加させた。

人間以外の生き物も含めて弱肉強食を繰り返す。しかし、環境と人との関わりを考えると、人類の繁栄に比例し、生態系は崩れ、環境破壊を加速させた。大気は汚れ、地球の温暖化と同時に酸素量が減少している大気圏。

 

こう考えると、世界的にみてAD患者の増加はこれからの人間社会を象徴する病いであろう。

2012年12月半ば
寒風の吹く木曜日 今川正樹

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