暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。寒くて中々お布団から出られないといったこともあるかもしれません。ではここで突然ですが、質問です。昨夜は何時に寝て、今朝は何時に起きましたか?また1週間の平均睡眠時間はどのくらいでしょうか?
2021年のOECD(経済協力開発機構)加盟国調査では、日本人の平均睡眠時間は7.3時間と、30ヶ国中最下位という結果でした。
皆様の睡眠時間はいかがでしたか?平均より長かったですか?それとも短かったでしょうか?
とはいえあくまで平均ですので、理想の睡眠時間は年代によって異なります。厚生労働省による「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、各年代の推奨睡眠時間は以下のよう に提言されました。
高齢者 | 8時間以内 |
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成人 | 6時間以上 |
こども(中・高校生) | 8~10時間 |
こども(小学生) | 9~12時間 |
睡眠は何がそんなに重要なのでしょうか?たかが睡眠と侮ってはいけません。睡眠不足は、
・日中の眠気や疲労、頭痛など身体不調の増加
・精神的不安定
・注意力や判断力の低下による、作業効率や学業成績の低下
などにつながります。
また睡眠障害が慢性化すると、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患・脳血管障害の発症リスクの上昇や症状悪化に影響が出るだけでなく、うつ病など精神疾患にも発症や再発のリスクを高めるとの報告があります。
「よく食べてよく寝る」とはうまく言ったものです。
我々は昔から健康でいるためには何が必要か、無意識の内に知っていたのではないでしょうか。
睡眠時間が短い人は、まずはいつもより30分、15分でも早く寝てみましょう。何となく触っているスマホをそっと横に置いて、好きなアロマを枕に振りかけて快適な眠りの空間づくりをしてみるのもひとつです。
逆に睡眠時間が平均より長いという人は、睡眠の質の悪さを時間でカバーしている可能性もあります。たくさん寝ても疲れが取れないという方は、睡眠の質を測ってみてもいいかもしれません。
当院では、簡易型睡眠時無呼吸検査も行っております。気になる方は一度ご連絡下さい。
明日はどんなおいしいものを食べようか、どんなおもしろいことが起こるだろうか、想像しながら心地よい眠りを、気持ちのよい目覚めを目指しましょう。