生きる

今川クリニックの院長ブログ

日々この地球上で、数えきれない人々が飢餓のためにこの世を去っている。日本では、マンションの一室で、誰にも頼らず、孤独死する人々が増えている。何故このような現象が増えているのだろうか?

現代では、世間話など要不要に関係なく対話(アナログ)が無くなる方向にある。電車内ではざわめきが減り、乗客の多くがスマートフォンに没頭する風景に様変わりした。情報化(デジタル)が進んだことで、すぐ傍にいる人への関心が薄れ、人間関係が希薄になってきている。科学技術の急速な進展に人はついて行けず、機械に振り回されるのも止む得ない状況であろう。脳に関してもバランスが大切である。

人が生きていく故には、人と人とのコミュニケーション、すなわち人間関係が大切であるが、科学技術が急速に進展し、デジタルとアナログが交錯する現代では、良好な人間関係を築くことがより難しくなってきている。

黒沢明監督の「生きる」という映画はその難しさを物語っている。また、パスカル(哲学者)は著書「パンセ」の中で「人間は考える葦である」と語っている。それは、人間の存在そのものがひとつの宇宙であり、また宇宙が生み出した物質表現であることを意味している。

 

                    台風8号の行方

                    2014年7月11日 今川正樹

 

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