介護ケア

今川クリニックの院長ブログ

今年に入って、テレビ、新聞などで介護の実態を取り上げた番組や記事が増えている。その理由は、認知症特にアルツハイマー病を根本的に治療する薬が見つからないからである。進行を一時抑えたとしても、最終的には、会話が出来なくなり、独り歩きも不可能となる。そして、床から起き上がることも不可能となる。

認知症が進むと、自然発生的に介護問題が、家族の上に重く圧し掛かる。経済的負担を考慮すると、入所できる介護施設は限られており、更には、重症患者を手厚くサポートする介護施設は少ないと言われている。

最後は家族しかないのである。近年増え続ける老老介護の重くて暗い情景が、忍び寄る超高齢化社会を物語っている。

残された道は超早期発見であろう。「私だけは大丈夫」と過信せず、少しでも体の変化を感じたら、早目に認知症専門医に診てもらうことをすすめる。

2015/2/27 春風のなか

今川 正樹

関連記事

  1. 今川クリニックの院長ブログ

    年末のご挨拶

  2. 今川クリニックの院長ブログ

    認知症患者の徘徊について

  3. 今川クリニックの院長ブログ

    アルツハイマー病(AD)の危険因子となる疾患について(糖尿病…

  4. 今川クリニックの院長ブログ

    生きる

  5. 今川クリニックの院長ブログ

    あのKIRINが開発した脳力トレーニングの利用方法は?無料?…

  6. 今川クリニックの院長ブログ

    新年のご挨拶

最近の記事 おすすめ記事
  1. 冬の冷え対策

    2025.02.1

  1. 今川クリニックの院長ブログ
  2. 今川クリニックの院長ブログ
アーカイブ