11月の声を聞き、街も秋色に染まる季節となりました。7 日には木枯らし1号の発表もあり、日に日に寒さが増してきましたが、いかがお過ごしでしょうか。これからの時期は、美しい紅葉や秋の味覚が楽しめる絶好のシーズン、連休を利用して新しい場所を探索してみるのもいいですね。
休日を楽しめていますか?
休日の過ごし方は人さまざま、趣味やスポーツを楽しんだり、家でリラックスしたり、家事をこなしたり、家族や友人と過ごす時間も大切ですね。みなさんはどのような休日を過ごされていますか。中高年の方のなかには、休日になるとスイッチが切れたように無気力になる、日頃の疲れがたまって寝てばかり、出かけるのも億劫になってきた、なんて声もちらほら。それはもしかしたら更年期障害かもしれません。更年期障害と言えば女性特有のイメージがありますが、実は男性にも更年期障害と呼ばれる体の不調が起こることをご存じでしょうか。
男性の更年期障害について
更年期とは、女性の場合は閉経前後の45歳から55歳頃と言われていますが、男性の場合は男性ホルモン(テストステロン)が低下する50歳から60歳ぐらいまでと言われています。このテストステロンの減少により、こころとからだにさまざまな症状があらわれます。主な症状は、疲労感、筋力低下、体重増加、性欲減退、勃起不全、気分の変動、不安、イライラ、不眠などで、症状の程度には個人差がありますが、複数の症状を抱えている人も多く、生活の質に大きな影響を与えることもあります。
男性更年期障害の対処法
ここからは、男性の更年期障害の対処法についてお話していきます。まずはこころとからだのサインに敏感になること、そして生活スタイルの見直しから始めてみましょう。次にあげるような対策を取り入れることで、症状を少しでも和らげることが期待できます。
1.良質な睡眠をとる
睡眠は男性ホルモンの分泌に重要です。夜更かしや過眠を避け、規則正しい睡眠を心がけましょう。
2.ストレスをため込まない
ストレスは男性ホルモンの生成を妨げます。リラックスできる時間を持ち、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
3.適度な運動をする
有酸素運動や筋トレを週に3~4回行うことで、ホルモンバランスが整いやすくなります。ウォーキングやスクワットなどが効果的です。
4.バランスの取れた食事をする
良質なタンパク質や亜鉛を含む食品(例:魚、肉、卵、牡蠣)を積極的に摂取しましょう。
専門医に相談してみよう
男性の更年期にあたる時期は、キャリアの変化や家族関係の変化、老いへの不安なども重なり、心理的ストレスがさらに症状を悪化させてしまう原因となることも。更年期の悩みに直面しながらも、誰かに打ち明けることもなく、忙しさも相まって受診をためらう人も少なくないでしょう。もし長引く症状が日に日に悪化するようであれば、できる限り早めに専門医に相談することをお勧めします。更年期障害だけではなく、他にも不調の原因となる疾患が見つかる可能性もあります。更年期を乗り切るためには、しっかりと治療を受けることが一番の近道です。
人生をさらに豊かに
人生100年と言われる時代になり、更年期は新たなスタートを切る素晴らしい時期です。健康管理はもちろん、家族や友人、社会との繋がりを大切に、そして何事にも前向きな姿勢で、新しいチャレンジを楽しむ心を持ち続けることも大事です。更年期からの生き方を充実させるための道はたくさんあります。みなさんはどんなことに挑戦してみたいですか。まずは好きなことや、ずっとやりたかったことから考えてみてはいかがでしょうか。
今川クリニックでは、男性更年期障害の診療も行っております。
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男性更年期障害ドック