認知症予防に効果がある食べ物は?<専門外来質問第一位>

今川クリニックの院長ブログ

長年認知症専門外来に携わらせて頂いて、おそらく一番多く受けた質問、第一位が

認知症予防に効果がある食べ物は?」

だと思います。第二位が、「認知症予防のためにはなにをしたらいいですか?」でしょうか。今回は食べ物について最新の研究成果をお伝えできたらと思います。

林修の今でしょ!講座2020年2月18日放送で、長いも博士が伝えたい「長いも3大パワー」が紹介されました。
教えてくれたのは、タムラ薬局 代表薬剤師 田村哲彦先生です。

長いもの成分ジオスゲニンは認知症対策に期待ができるという。認知症は発症するまでの間に脳内にアミロイドβという成分がたまっていく。ジオスゲニンはアミロイドβを取り除いてくれるという実績がでてきてる。マウスを使った実験ではアミロイドβが約50%減少したという研究結果があるという。さらにジオスゲニンは脳の認知機能を正常に戻す働きもしてくれるという。ことでした。また他にも長いもの研究成果を教えてくれました。

長いもを食べると腸が元気になって免疫力がUPするという。腸には免疫細胞の約70%が集中している。腸は第二の脳と呼ばれ独立して免疫を司っている。腸が働かないとウイルスがきたときに防御することができなくなる。長いもには善玉菌を増やすレジスタントスターチが含まれている。レジスタントは消化されないと言う意味。スターチーはデンプンと言う意味。デンプンは普通消化されエネルギーに変わる。デンプンが消化されないので善玉菌の餌になり増えてくれる。善玉菌を増やすと、肥満の予防、インフルエンザの予防、血糖値の上昇を防ぐといった効果がある。100gたべるといいとのことでした。

また、今アメリカでものすごい勢いでインフルエンザが流行しているのですが、(1000万人以上が罹患といわれていますが)
長いものスーパー成分がインフルエンザウイルスを撃退してくれるといいます。長いもにはディオスコリンAという山芋ルイのタンパク質が入ってる。ディオスコリンAは体内に入ったウイルスと接触すると約1分で体内のウイルスを破壊してくれるという。1週間に3回以上長芋を食べるとインフルエンザの発症率が44%も減った。
今まで、このブログでも認知症予防に効果が期待できる食べ物として

地中海料理、オリーブオイル、シークワーサーなどをお伝えしてきましたが、長芋も効果が期待できるようです。

次回は長生きに効果が期待できるという食べ物についてお話しできたらと思います。

今回も御一読いただき誠にありがとうございました。

文献1)2020年2月18日 林修の今でしょ!講座

2)大熊 輝雄:現代臨床精神医学第12版 金原出版株式会社

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